令和の時代に

5月1日より元号が令和へと変わり新たなおめでたい気持ちでスタート。大方の皆様は、連休明けが新たなスタートになるんだろうなぁ~なんて考えながら弊社の4月・5月の弊社の様子を記事にしたいと思います。

今年は、ゴールデンウィーク10連休というお客様は、沢山いて「どこかにお出かけになりますか?」と聞くと「いや~ようやく空いてる旅館を見つけましてね・・・」とか「沖縄に行くんですよ!」とか「近場かな?どこに行っても混んでるでしょう(笑)」なんて声も。皆さんお休みが多いとちょっと大変そうです。そんな中、弊社は何時もの様にゴールデンウィーク中にお伺いする事になってるお客様やピアノの修理でお休みは、ほんのちょっとでした。5月1日からは、新たな気持ちで作業場でピアノ講師のピアノのアクション鍵盤修理に没頭した。レッスンがお休みの時に修理と言われての作業です。何度となくこなしているバットスプリングコード交換と鍵盤に付いているフェルト(ブッシングクロス)を全て新しい物に交換です。いつも思うのですが、鍵盤ブッシングクロス交換は、最初にすり減ったブッシングクロスを剥がす作業から入り新しい物を治具を噛ませて貼るといった云わば簡単な作業ですが鍵盤数88でフロント・バランスと2カ所を交換ですから合計176カ所のフェルトを剥がして貼る訳です。ただただ根気のいる地味な仕事です。その簡単な作業も時代と共に昔教わった方法や治具や接着方法では、今の家庭の空調設備には、ちょっと合わなくなって来ている。各自それぞれ研究をして経験を沢山積んで一番良い方法を見つけ続けなければなりません。連休中に新たな方式で丁寧に作業しながら弊社の令和がスタートした。

 

KORGピアノ消音ピアノユニットが新しい機種へとバージョンアップした。新機種をゴールデンウィーク前と休み明けに2台の取り付けをした。新機種と言っても見た目がちょっと変わった位で何処がどう変わったのか良く分からない変更で値段が少し上がった。実際に取り付けてみると確かにタッチの感触がよりリアルになって音も良くなっている。5000円アップですがこれらならばお客様も喜ばれるだろうと安心した。ただ、きっちりと取り付けするとかなりの時間が掛かる。ネットなどで取り付け3時間とよく見かけるが取り付け400台を超える僕が一心不乱に丁寧に作業すると5~6時間は掛かる(笑)!きっとまだまだ修行が足りないんでしょうが是非、取り付け部品、特に消音バーや取り付け金具のバージョンアップも切にお願いしたい。

毎年の事ですが5月12日に鎌倉プチロックフェスティバルVol.5が開催された。今回は、天気に恵まれて過去最高の人出になった様です。今年も前もってピアノの調律にお伺いすると昨年11月のフェスティバルが雨だったのでピアノが濡れて内部のアクション(機械)が沢山痛んでいた。想像していた通りで海風の塩分と雨による湿気。最悪の環境に一日置かれたピアノは、こうなるんだと良い勉強になります。トラブルが無い様にきっちりと作業して当日、朝9時に公園に搬入して直ぐに調律に入った。朝の海浜公園に一人スーツ姿でピアノの調律をする姿を関係者に隠し撮りされました。ひと声掛けてくれればカメラ目線でポーズ取ったのに!ちょっと悔やまれる(笑)。いずれにせよアコースティックサウンドだけのお祭りでお客様の楽しそうな顔を見ると毎回、音楽って素晴らしいと心から思う。

前回記事をアップした後4月11日にピアノテクニシャンフォーラムが開催され沢山のピアノ調律師が会場の新宿に集まった。今は、協会の開催関係者広報として参加しました。会場にいらしている知らない調律師を選んでインタビューをすると「那須から高速バスで来ました。昨日、雪が積もったので心配したんですが大丈夫でした(笑)。」前日は真冬の様な寒さで山間などは、積雪が記録されましたが当日は気温は、やや低いものの晴天に恵まれた。そんな中、テクニシャンフォーラムには、ピアノ関係の業者のブースも開設される。その中に弊社が30年に渡り取引をしているイトーシンミュージックというピアノ部品や付属品の販売会社も出店していた。30年位前に一度だけその会社によって調律工具を購入しましたが、その後、今に至るまで電話だけで注文を済ませるといった横着な取引で電話で無理難題を押し付けても快く対応して便宜を図って頂いている。取引はあっても僕は、今の担当者の顔を知らないし見た事も会った事も無い。申し訳ない思いでとても申し訳ない顔をしながらブースを訪ねると「梅根社長いつもお世話になっております」と会った事ないのに分かるんだ~とビックリして、申し訳なさ過ぎてばれちゃったのかなぁ~と一瞬で色んな事考えて,そうか関係者の名札を付けていたんだと思い返して「梅根でございます。こちらこそいつもお世話になっております。」というと「やっとお会い出来ました(笑)。」電話の声で勝手に想像していたイメージとは全く違っていたが、いつもの声がとても心地よくて直ぐに顔と声のイメージが一致した。「いつもお伺いするすると言いながら(笑)。ちょっと遠いからね~(笑)。」と申し訳なさそうに言うと「いえいえ、いつもご注文ありがとうございます。」と言って後ろから新しい商品カタログが出来上がったんですと言って分厚い冊子が差し出された。「じゃ~これ見てまた注文するね!」というと「よろしくお願いします。」といつもの声が響いた。それだけで今日来た甲斐があったなと、とても良い気分になった。