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2022年1月の奮闘

2022年は、年初からトラブルに見舞われ仕事に追われ事務仕事に追われオミクロン騒動にてんてこ舞いしてるうちに北京オリンピックが開催した。毎月更新していたホームページのアップもとうとう1月は、出来ず仕舞いになってしまいました。誠に申し訳ございません。今回は、その言い訳でもありますが1月の様子を記事にしたいと思います。

このお正月休みを利用したピアノ講師のグランドピアノの修理は、お正月明け早々から直ぐに取り掛かった。そこそこ年数の経つピアノで相当弾き込んだピアノですが丁寧に使われたと言うか弾き手に癖が無いと言うのが正しいと思える。あらゆる所が綺麗に同じように摩耗していてその摩耗具合に雑な所が無く綺麗なのです。例えば鍵盤をまっすぐに弾き下ろすと鍵盤に貼られているブッシングクロスは左右同じように摩耗する。ピアノの構造上通常は、次高音から高音側は、左側が良く擦り減り低音側は、左右の右が擦り減るのが当たり前というか左右がアンバランスに減って行く訳で88鍵の鍵盤割の都合でその様になるのが通常です。中音部のセクションに置いてはよほどの癖が無い限り大方差左右均等に擦り減る。これは、ピアノ調律師であれば良く目にする事でしょうしピアニストやピアノ講師の方々も大体分かると思います。もし想像がつかなかいようでしたらお知り合いのピアノ調律師に説明を頼んでみてください。喜んで説明してくれると思います。しかしこのピアノは、通常と違ってとっても運指が綺麗な方に弾かれていたことが推察できる。実際に彼女の演奏は、何度となく聞いて居ますが、芯のある音を出すかなり打弦の強いタイプだったのでちょっと驚いた。

今回のピアノ講師宅は、数年前に弊社で防音室を施工して夏冬ガンガンにエアコンを使用するので色んな木部の変形やネジの緩みが多い。考えられる作業はすべてお預かりしている間にやろうと奮起して作業をしてお約束の納品日に間に合わせた。お届けしてすぐに先生は、別の新品のピアノを弾いているみたいと大層に喜んで頂いた。その翌日、先生から「昨日は、ありがとうございました。音の違いが分かる生徒達がとっても喜んでいます。ありがとうございました。」と嬉しいメールに年末からお正月休みを返上して間に合わせた作業が報われてとっても良い気分になった。

その奮闘中。1月6日に久々に関東に雪が積もりその翌日の朝、パソコンを起動すると完全にフリーズしてとうとう息を吹き返さなかった。ちょっと前から調子が悪いなぁ~と思い買い替えをと思いながら使い続けていたらとうとう壊れてしまった。また、この壊れた時期が悪い。弊社の決算時期で事務処理の最中。データーは、税理士事務所にバックアップされているので大丈夫だったが問題は、コロナウィルスの影響で半導体不足が影響して直ぐにパソコンが調達できない。古いノートパソコンを引っ張り出して事務処理を済ませたが、問題はそう簡単ではなくて壊れたパソコンには、昔の珍しいピアノの写真やめったに使わないがあると便利な書類の作成済フォームなど使い慣れた物が詰まっている。それを復活させる為にいろいろと奮闘したりと何だか落ち着かない新年のスタートとなった。そんな時に、とある由緒あるお寺から調律依頼の電話が鳴る。本番3日前の夜に「ピアノの音が出ない所が沢山あるとピアニストに言われて急で申し訳無いのですが本番に間に合うように調律をお願い出来ますでしょうか?」予定が詰まっていて対応が出来そうにないが調子が悪いままではコンサートで演奏出来ないしそれではピアニストもお客様もお寺も困ってしまうだろうと思うとどうにかしてあげたくなって「明日の夜でよろしかったらお伺い出来ますよ」と急な申し出に応じた。

広いお堂の片隅に鎮座する古いグランドピアノ。早速ピアノを触てみると押しても音の出ない所が沢山ある。ピッチもかなり下がっている。とりあえず不良個所にチェックを入れてざっと修理をしてざっとピッチ上げの調律をする。お堂に暖房が入れてもらってだんだんピアノが温まってくるとどんどんスティック(音が出ない所)が増えてくる。新たにチェックが増える。これは簡単じゃないなぁ~!よしやるかぁ~と独り言をつぶやいて本腰を入れて作業に没頭する。夕方から作業を始めて気が付くと辺りは真っ暗。たった一人で夜のお堂で調律はちょっと怖い。しかしお堂に煌々と明かりが点いていると近所の人達なのか?夜にもかかわらず次から次へとお参りに来る人が絶えない。当然お参りにきてピアノの音がしているのでしばらく見ていかれる。ガラス越しに覗かれて私も気が付いてにっこり微笑むと何だか間の悪い顔をしてぎこちない笑顔が返ってくる。しかしよほどグランドピアノの調律が珍しいのか一向に立ち去らない。夕飯の支度とかしなくていいのかなぁ~とかこのお爺さんの格好なら近所の人だな!なんてのんきに勝手な想像をしたりして、しばらくそんな攻防が続いてふと気付くと音もなく居なくなっての繰り返し。お陰様であんまり怖くなかった(笑)。当日のコンサートは、別の仕事で聞きに行けなかっのが残念だったがきっと上手く行っただろう!

そうこうしていると世間では、オミクロンが大流行して来た。そんな折に昨年の秋からお預かりしている親の形見のピアノを綺麗に元通りに修理して欲しいとの依頼のピアノ。全塗装を終えて内部の最終調整に入り納品期日もそろそろ迫っているので作業を進める。しかし今年は例年よりちょっと寒い感じがする。作業場は、冷暖房完備ですが倉庫の方は広いのでとっても寒い。ストーブをつけても何しても寒いがここは沢山着込んで頑張るしかない。この年代のピアノが材質も良く頑強に作られている事が良くわかる。大きく寸法を狂わせた所が無いのは、さすがYAMAHA素晴らしいピアノだなとつくづく思う。長年放置したピアノは、40年位調律をしていないので全音位音が下がって海真近にお住まいだったのでサビが凄くてかなり苦労したが手を入れる度に調律をする度にどんどん蘇ってくる。長年放置されて湿気を含んでいたハンマーは、最初からやり直しの様な下針から打ち直す始末だったが、あまりに一所懸命に整音を繰り返すとだんだんピアノの機嫌が良くなって音が踊りだす。そうしてくると、ももっともっと欲が出てきて家に帰ってもこのピアノの事が気になって次は、あれやってこれやってと色々と考え実際に作業してを繰り返すとピアノそれに応えてくれて、どんどん良い音になって響いて踊りだして歌いだしたので寒いのを忘れて何だかとっても楽しかった。満を持して出来上がったピアノの報告お客様にすると「ありがとうございます。楽しみにしていたんですよ。ただ家族がオミクロンにかかってしまって治るまでちょっと待っててください。」あれれ、どうぞお大事になさってください。と納品が延期になってしまった。こんな所でコロナの影響を受けるなんて・・・ちょうど北京オリンピックが開催されたのでテレビ観戦しながらオミクロン感染拡大の一日も早い収束を願いながら新しいパソコンでこのホームページの記事を書いております。2022年は、古いパソコンが壊れたのを機に新しいパソコンで新たな業務管理体制を構築して新たな気持ちでピアノと向き合って参ります。本年も健康で楽しくピアノに向き合いその様子を情報発信して参りますので今まで同様に皆様、何卒お付き合いの程よろしくお願い申し上げます。

 

 

 

 

チコちゃんに叱られる!に出たピアノ。

令和3年も早大晦日!昨年に続きコロナ禍で大変な一年ではありましたが弊社もどうにか一年過ごす事が出来ました。これも支えて下さる皆様のお陰だと心より感謝しているところでございます。緊急事態宣言が解除された途端に仕事の依頼の電話が鳴り響いて特に今年の12月は、仕事に追われて大忙しでした。遅れに遅れているお客様への対応も年内に納める事が出来ずに来年へ繰り越してしまうとい体たらくな有様でお待ち頂いている定期調律のお客様、大変申し訳ございません。頑張っておりますのでもう少々お待ちくださいます様、切にお願い申し上げる次第でございます。さて、令和3年の最後は、手短に12月の様子を記事にしたいと思います。

NHKのテレビで「チコちゃんに叱られる」という番組がある。お笑い芸人ナイティナインの岡村さんがレギュラー回答者でやたら頭の大きい人形のチコちゃんが普段当たり前の様に目にしたり深く考えずにやり過ごしている事を問題にして出題する。ゲストがトンチンカンな答えをするとチコちゃんに「ぼ~と生きてんじゃね~よ!」と叱られて正解のVTRに進むといった段取りでゲストが直ぐに正解を口にすると「つまんね~奴だなぁ~!」とチコちゃんに叱られてどの道チコちゃんに叱られるという番組である(笑)?その「チコちゃんに叱られる」の11月19日20日放送の中で「ねぇねぇ~岡村~どうしてピアノって黒いの?」と問題が出された。そのVTRで使用するピアノを塗装するシーンを撮影するので折角だからと3年がかりで木工修理をしている私が所有するフルコンサートピアノを引っ張り出して撮影が行われた。当日の放送では何とたったの3秒。大きいピアノなのか小さいピアノなのか、はてさて何のピアノを塗ってるのか?期待が大きすぎたのか?余りの短さに番組制作とは、こうしたものなのかぁ~と改めて世の中の仕組みを勉強させられた(笑)。

どうしてピアノて黒いの?の答えは、昔、ヨーロッパのピアノは、黒では無くて木目の美しさをそのまま際立たせた豪華な木目仕上げでした。しかし日本の気候は、湿度が高い為に木目仕上げが適さずに日本古来の伝統技術うるしを塗る事で黒い豪華なピアノが完成しました。日本がピアノ製造を開始して海外にも輸出をするのに木目仕上げのピアノは、一台一台綺麗な木目合わせて手間が掛かりコストも上がる。海外輸出の大量生産には、木目仕上げは不向きで木目を塗りつぶした黒いピアノが主流となって行きました。日本の大量生産が黒いピアノを世界に広めたという訳です。塗料は、うるしからカシューやラッカー・ポリウレタンやポリエステルとどんどん進化して今ではいろんな色のオシャレなピアノがありますが未だに黒いピアノが主流である事は皆様も良くご存じな事です。

さて、チコちゃんに叱られるに出たフルコンサートピアノについてですが、かれこれ3年前に私の高校時代のピアノの恩師から電話で「そろそろ私もお店仕舞いをして色々と整理をするに当たってあのピアノだけが気掛かりであなたに託したいと思っているんだけど」と告げられた。ピアノは、ドイツのベヒシュタインのフルコンサートピアノで選定の折に世界的に有名なピアニスト宮沢明子さんが直筆でサインをしたピアノです。長さ275㎝家庭用のピアノより更に1メートル長いグランドピアノ2台分の大きさのコンサートホールで使用するピアノです。正直な所、弊社でも持て余すので一瞬躊躇したが恩師のあなたに託すとの言葉に快く応じた。恩師のピアノは、日本の湿気にやられてピアノを支える頑強な脚は、割れてしまって塗装板も剥がれてしまっている。本体の各所にも長年の使用と湿気による亀裂が入っていた。外国製のピアノではよくある事ですが物が大きく重たいので木工修理は、誰でも出来る訳では無く熟練の技を持つ腕の立つ信頼できる技術者に託した。それから早3年、催促に催促を繰り返してようやく木工修理が終えたが私の注文が多すぎたのか塗装が全く進まない。そんな時にチコちゃんの撮影の話が持ち上がったので一気に仕上がった訳です(笑)!チコちゃんのお陰です。木工修理・響板塗装・鉄骨塗装・本体全塗装が3年の月日を掛けて仕上がって12月中旬に倉庫に運び入れました。まぁ~何でしょう!正に正当な本物の存在感。そのオーラが格の違いを感じさせる。弦やアクションの修理はこれからですがピアノが早く早くと僕にアピールしている。何だかとっても嬉しい。早く仕上げて先生に見せて聞かせたいなぁ~弾かせたいなぁ~と心から思う。

しかしこの12月の忙しい時に11月からずれ込んだ鍵盤修理が2台同日に入って来た。急ぎ修理と言えどもどちらも通常の規格のピアノじゃないので寸法を測って慎重に取り掛かる。木部の割れもかなりあるので木工修理をしながら88鍵352枚のフェルトを綺麗に剥がして木部を整えて新たに352枚のフェルトを正確に貼り着けるという地味で根気と時間の掛かる作業を2台作業部屋で同時進行して仕上げた。コンサートやピアノ発表会もようやく開催されて来たのでその仕事もこなしながら今度は、グランドピアノのアクション修理。これは、ピアノ講師がレッスン冬休みの間に修理して欲しいとの注文。12月のクリスマス明けからピアノ教室がお休みで当然弊社もお正月はお休みなんですけど(笑)!そんなこんなで来年約束の日にお届け出来なくなっちゃうと大変なので出来る所まで暮れギリギリまで作業に没頭しておりました。後は、ホームページの記事のアップを終えれば今年のお仕事は全ておしまいです。本年もこのホームページを通じて新たな出会いが沢山ありました。読んで頂きまして心より感謝申し上げます。また、来年もここで皆様と通じ合えたらと願っております。そしてコロナウィルスが完全終息して普通の生活が戻って来ます様に心より願いまして年末のご挨拶とさせて頂きます。

 

 

 

 

 

賑わいを取り戻した11月!

コロナウィルス感染者数激減のニュースにようやく街に活気が戻り大勢の人であふれだした。日本だけがあの数字???ちょっと疑問に思うが「この数字って交通事故死傷者数よりぜんぜん少ないでしょ?これって完全に終息したってことでしょ!」なんて巷の噂話も妙に説得力があって力付けられる。道行く日本人の皆さん、ちゃんとマスクをして店内入店時には、アルコール消毒をワンプッシュしている。店側もお客様の入れ替わりの度にアルコール噴霧器で消毒してと一手間二手間、利用する側もおもてなしする側も当たり前の様に感染防止が板に付いている。さすが律儀な日本人、感染激減の数値はうなずける。今回は、人々の活気に引きずられての11月の様子を記事にしたいと思います。

弊社で保管しているグランドピアノ。友人のピアノで家の建て替えの間、保管してついでに綺麗にクリーニングして中身も調整してくれとのオーダー。かれこれ1年半もお預かりしているがいよいよお届けの日が近くなった!どんな豪邸を建てたんだろう(笑)?真新しい新居に綺麗になって良い音のするグランドピアノを収めるのは、楽しみでならない(笑)。そこで最後の仕上げ調整に入った。ダンパーの調整をしてペダルのゴム関係を全て新しく交換、ペダル支え棒は、腐食が激しく磨いてもあまり綺麗にならなかったのでついでに新品に交換して調律・整調を見直してこれで何時でもお届け出来る状態になりました。あとは、友人の家の完成を待つだけとなった!と書き込んでいる最中に友人から家の完成の連絡が入り、ピアノのお届けの日程が決まった。それまでにもう一回調律して最後にちょっと弾いて、別れを惜しもうかな(笑)!

コロナウィルス騒動の影響で在宅ワークなど自宅に居る事が多くなったのでまたピアノでも・・・とまたピアノを始める方が多くなった。ピアノ講師の方達から生徒さんが増えたとか大人の生徒さんが増えていると報告されて新規のピアノ調律の依頼がとっても多くなったのは、意外な現象だった。どのケースも長年放置していたピアノの調律ですからこの機会に又始めた事が良く分かる。また、始めたいんだけど近所に聞こえるのが恥ずかしくてと言って消音ピアノユニット(サイレントシステム)の取り付けの依頼も増えた。半導体不足で弊社の取引先商品が生産中止になった事は、前回の記事に書き込みましたが新タイプを用意して早速取り付けを始めた。各社、それぞれに長所短所色々あるもののこの類のシステムは、どれも非接触光センサー方式なので取り付けの正確さが性能の差に表れる。当たり前の事ですが丁寧に手を抜かずにちゃんと取り付けなければならないという事です。ピアノによっては、想定外に時間が掛かる時もあります。時間が掛かるというよりピアノ自体をちゃんとした寸法に戻してから取り付ける必要があると言った方が正しい。定期調律では、手を出せない費用の掛かる作業をこの機会に作業出来てピアノが正しい状態になる、どれもこれも面倒な作業ですが、ピアノの不備を根本的に良い状態にしてみせるというピアノ調律師としての格別な喜びが面倒な作業の裏にある。

緊急事態宣言解消のニュースを受けてお客様より定期調律の催促の電話が鳴り響く。昨年よりのコロナウィルス騒動で弊社の定期調律の予定は、相変わらず遅れておりお客様には、大変ご迷惑をお掛けしております。徐々にではございますが解消して来ておりますのでもうしばらくお待ちくださる様お願い申し上げます。そんな中、大先輩の調律師さんから仕事の依頼があった。91年位前のグランドピアノの調律依頼だった。ロール紙式自動伴奏装置(電動エアー式)のニューヨークスタンウェイだった。空気の力で動く自動伴奏装置で実際にこのピアノを使って自動伴奏の実演奏をコロンビアレコードから5枚リリースされている。事前に象牙鍵盤の剥がれがある事やお客様の要望を打ち合わせしてそれなりの準備をしてお伺いした。まずは、弾ける状態にして欲しいとの事でしたので注意深くピアノの状態を確認しながら時間を掛けて断線しない様に壊さない様にピッチを上げて行った。鍵盤は、以前の調律師さんが剥がれた象牙鍵盤をボンドで貼り付けてありそれがまた全て剥がれていた。これが実は、厄介でそのボンドを綺麗に剥ぎ取る必要がありかなりの時間が掛かった。今後、この自動伴奏をどうやって行くのか大きな宿題となった。直ぐに劣化するビックリを通り越してバカバカしくなる程高価なマニア向けアメリカ製ゴムチューブにほとほと愛想を尽かしてしまったお客様。これからいい方法を模索して蘇らせてあげたい衝動にかられ、また新しい勉強材料を見つけるきっかけを作ってくれた大先輩にちょっと感謝しながら異業種の仲間たちと早速相談を始めた。何時になるかは、分かりませんがまたここで報告していきたいと思っています。

電動と足踏み式と使用が異なるが同様のスタンウェイ足踏み式ロール紙自動伴奏グランドピアノは、浜松の楽器博物館にあり実際に時間により実演奏を披露している。(現在演奏されているかどうかは、ここ数年立ち寄っていないので分かりません。以前は、披露していました。)時間になると博物館勤務の綺麗なお姉さんがピアノに座って足踏みオルガンの様に両足でペダルを交互に一所懸命に延々と踏み続けて空気を送って自動伴奏装置を動かすという過酷な演奏披露です。数曲演奏披露をするので相当な体力が消耗されると思われるが綺麗なお姉さんは、顔色一つ変えずに、にこやかにピアノの解説から曲の紹介と仕事をこなしていた。ある時、演奏披露が終えたのでお姉さんに「これは、何曲もやるからかなりの重労働ですね?」と聞くと「ええ~ふくらはぎが鍛えられます。でもエクセサイズと思えば(笑)(笑)」とうっすらと汗ばんだ顔でニッコリ笑った顔が好印象であった事をよく覚えている。今回依頼のピアノは、電動式なので構造や付帯装置がかなり大掛かりになっている為にかなりの難題である。これが足踏み式で綺麗なお姉さんが踏んで演奏するとなれば友人達は、あれやこれやと積極的にアイディアが浮かんで来ると思うのだが(笑)。綺麗なお姉さんは、必要ないとなれば純粋に仲間達と慎重に取り組んで新たな対処方法を模索していかなければならない。この希少なピアノとの出会いを純粋に喜んで難題である新たな勉強材料に今は、ただただワクワクしている!