「#グランドピアノ調律鎌倉」タグアーカイブ

2026年新年のご挨拶

 

謹んで新年のお慶びを申し上げます。旧年中は、格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。関東地域の年末年始は、晴天に恵まれ気持ちの良い新年を迎える事が出来ました。しかし新年早々、鳥取・島根で地震災害。被災された皆様には、心よりお見舞い申し上げます。さて、我々音楽業界は、年々活動が活発になり思いも寄らぬ所に色んな大きさの演奏会場が出来て色んなジャンルの演奏活動で沸き返っています。その活動に新たな多様性が求められていると実感もしております。皆様のご期待にお応え出来ます様に真摯にピアノと向き合い更なる修練を重ねて参ります。本年も色んな出会いとチャレンジにワクワクしながら鎌倉ピアノ芸術社を何卒よろしくお願い申し上げます。

 

               有限会社鎌倉ピアノ芸術社

               代表取締役 梅根 恒紀

2025年8月の体験記。

2025年、今日から9月がはじまりました。今年は、6月位から暑い日が続いて梅雨が無くて水不足が心配されると今度は線状降水帯なる物が各地に発生して水害に死者まで出てしまう。一体地球はどうなってるんだ?政府の推奨通り熱中症にならぬ様に毎日エアコンの中で涼しく過ごして居るが電力不足の問題ってどうなってるんだろう?なんてふと考えても町場の調律師では、どうにも答えは見出せない。この暑さのせいで頭の回転もすこぶる鈍く元々賢くない頭はいつもオーバーヒート状態。全ては、異常な暑さのせいだという事にしてダラリと今回は、そんな暑い暑い8月の様子を手短に書き記したいと思います。

21弦あるお琴

ピアノと同じチューニングピンで調律出来る

ピアノ用のチューニングハンマーをはめるとピッタリだった。

暑かろうが涼しかろうが、ちょっと暇ががあるとYouTubeなる物を見てしまう。一番活用しているのが料理である。上手ではないが料理をするのが大好きなので色んなレシピを見て気に入ったチャンネルのレシピで作ってみる。お客様に「料理するんですか?」なんて言われると「調律師の調理師も一字違いだから」なんて言いますが美味しい物作るのが好きなんです。ちょっと話がそれましたがYouTubeを見ていると中国人女性が袈裟姿でお琴を弾く動画があってなんとホテルカリフォルニアを演奏する。シーケンサーを使って一人多重演奏でアレンジも見事で素晴らしい腕前。プロ演奏者なんでしょうがちょっと感動して何回も繰り返し見ているいや聴いている。そんな折、この8月に初めての中国の方のお宅に調律にお伺いした折にピアノの前に大きなお琴が置いてあった。私は、ピアノそっちのけでお琴に興味をそそられたが、ぐっと堪えて調律を終えた後に「このお琴、誰が弾くんですか?」と聞いたら小学高学年のお嬢さんが「私が弾きます。」「ちょっと見せて」と言ってそのお琴を撫でまわすように眺めて触って弾いてみてちょっと感動でした。何か感動したかと言うと和楽器のお琴は13弦なのにこちらのお琴は、21弦ある。そして和楽器の弦は絹糸だったと思うが弦を張るのに専門の方にお願いして張らないとならないと記憶している。そして音程は、かなり不安定で絹糸なのでテンションが低く音程や音色が不安定でピアノなどと合わせるのは難しいと一般的には考えられている。こちらの中国のお琴は、21弦は、スチール弦で丁度ギターの弦と同じ様でした。それが1本1本にピアノのチューニングピンが本体に打ち込まれていて調律工具のチューニングハンマーで回して調整する。すなわち、演奏者がチューナーを見ながら正確に音を合わせる事が出来て高いテンションで正確な音程が保持できるという優れモノだった。私は、私のピアノチューニングハンマーをそのお琴にはめてみるとピッタリハマってスムースに動いた。今度は、そのお琴用のチューニングハンマーをピアノにはめてみると、これまたピッタリはまった。ただ、お琴用は、とてもピアノの弦の張力に耐えらそうになかったのでピアノでは回さなかった。何だかその一連の私のやり取りがとても面白かった様で笑いと驚きで満ち溢れた。お琴を習い始めて2年半ですがと言って演奏を聞かせて貰うと何の曲か分からないがとても上手に演奏してくれた。あのYouTubeの音だ!やっぱり音楽は、音程が合ってるというのは、イロハのイ一番重要だなと調律の重要性を再確認して仕事の出先で知らない楽器に触れらてとても嬉しい経験が出来た事を素直に喜んだ。一言付け加えさせていただきますが、和楽器のお琴は、その素晴らしさが有り21弦のお琴とどちらが良いとか優れているとか比較しているわけでは御座いません。それぞれの歴史や文化それぞれの活躍の場が御座います。決して誤解の無い様にお願い申し上げます。

一応、真剣にお話ししている所。

さて8月のある日、ピアノ講師の依頼で生徒たちに夏休みの思い出としてピアノ調律体験の講師を務めました。普段は、公立小学校や中学校でピアノ調律体験学習・ピアノ調律職業講話として学校でやる事が多いのですがこちらの先生は、とっても生徒思いと言うか熱心いや情熱を持っていらっしゃってとってもクオリティの高い教育をされている。このクオリティていうのが専門的とか厳しいとかコンクールとかそんな事では無くてもっともっと重要な所が誠実なのでしょう。まぁ~生徒数が凄くて人気の高い音楽教室です。何時もの様にピアノの歴史から部品や構造の話に入りいざピアノのアクションを引き出すと子供たちは大喜び。ピアノ調律体験は、生徒全員にユニゾンを合わせてもらう体験ですが小学低学年ですと身長や握力など不利な点が多くて中々合わせられないが聴く耳は、ちゃんとしていて皆さん音の変化をちゃんと聴き分けているのには毎回驚かされる。ここの音楽教室は、2回目の体験授業で今回も先生が沢山写真を撮って頂きましたが今の世の中、子供達の顔姿が写っているといろいろ問題がありますので私の話し中の写真1枚だけにしておきます。

ピッチ下げにだったが無事調律完了。

8月ある日、いつもお世話になっているヴァイオリンの先生から電話が入る。「こんにちは!娘の英莉香が自宅でピアニストとコンサートの合わせをするので調律お願いします。」と色んな雑談をしながら急ぎの調律の依頼だった。つまりは、娘のヴァイオリニスト佐藤英莉香がコンサート合わせをするのにピアニストのマルコ・ファティケンティ(イタリア人)が家に来るので急ぎ調律をとの事でした。急ぎお伺いするがこの日も暑い暑い。午前中ちょっと早めに到着すると直ぐにお父さんが出て来た。「おはようございます。ご無沙汰しております。」とニコニコと挨拶された。コロナもあって久しくお会いする機会が無かったが暑い中小走りに近くの駐車場に案内されてちょっと恐縮した次第です。と言うのもこの方洗足音楽大学の教授である大先生なのです。こちらは、音楽一家でお父さんフルートにお母さんと娘は、ヴァイオリニスト。昔から横浜室内合奏団やタナーチェンバーオーケストラそして佐藤英莉香のコンサートなどで長いお付き合いが続いてます。知り合った若き頃の佐藤大祐先生は、洗足音楽大学の准教授で日本からハワイやイギリスなど精力的にインターナショナルな活動をされていました。2008年には、私が企画したボランティアコンサートを佐藤夫妻に協力してもらって横浜室内合奏団の演奏で大成功を収め新聞に大きく取り上げられた思い出が蘇る。そんな活動が実を結んで教授になった訳で彼の成功は、何より嬉しい事でした。この日は、調律にお伺いしたのだが昔話に花が咲きご夫婦の変わらぬお人柄に嬉しい良き一日になった。今度、2008年の新聞記事とコンサートのパンフレットを倉庫から見つけ出して改めてここで紹介したいと思います。