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2回目の営業自粛のお知らせ

最近のコロナウィルスの急激な感染拡大の知らせを受けまして弊社は8月7日より夏期休暇に入りその後、8月末までコロナウィルス感染拡大防止の為に休業する事を決めました。若年層の感染者が増えて家庭内感染の比率が多くなったと報告されている事。ご高齢のお客様や御両親と同居のご家庭が多くいらっしゃる事。また、酷暑の折にエアコンなど室内換気が不十分になりがちな事。コンサート、レコーディング、など全ての音楽事業がキャンセル又は、延期のままである事。など総合的に鑑みると現在の爆発的な感染拡大の時期にお客様宅にお伺いする事は、控えた方が良いと考えました。お客様の安全と弊社従業員の安全を第一に8月7日より休業致します。営業再開については、様子を見ながら改めましてホームページにてご報告させて頂きます。お客様には、大変ご迷惑をお掛けいたしますがどうぞご理解を頂きまして今後共、鎌倉ピアノ芸術社を宜しくお願い申し上げます。

                  代表取締役 梅根 恒紀

営業自粛の様子NO.2

2020年7月は、梅雨前線の影響で熊本県南部を中心に今までに無い記録的豪雨による被害が発生した。この前線の影響は、岐阜県やその他の地域にも及んで多数の死者や行方不明者・浸水被害に土砂災害と未だ予断を許さない。この災害によりお亡くなりになられた方々に心よりご冥福をお祈り申し上げると共に被災された方々に心よりお見舞いを申し上げます。弊社は、微力ではありますが、各地の異業種の仲間達と力を合わせて活動の支援を行ってまいります。さて今回は、前回の続きで自粛中の様子を記事にしたいと思います。

ゴールデンウィークも自粛であっと言う間に過ぎて5月9日を迎え営業自粛宣言が終了した。しかし何だか世間の様子からしてお客様宅に電話を入れるにはちょっと気が引けて躊躇しているとお客様の方から続々と電話が入った。「ホームページで休業しているのを知っていたのでお電話するのもどうかなと思っていたんです。もう再開されましたか?」と「ホームページ見て頂いてありがとうございます。弊社もアルコール除菌の後にゴム手袋とマスクをしてお客様宅にお伺いする事にしておりますが、もしそれでよろしければ是非お伺いさせて下さい。」そんなやり取りしてご連絡頂いたお客様から徐々に仕事を再開する事にしました。そんな折にホームページからのお問い合わせで新規のお客様からの申込み重なりお伺いすると「在宅勤務で時間が出来たというより少しゆとりが出来てまたピアノを始めたいなと思って」また別のお客様は「またピアノを始めたいんですが近所に聞かれるのが恥ずかしくて消音ピアノユニット(サイレントピアノユニット)を取り付けて頂きたいんです。」または、以前私がお伺いしていたお客様で「ご無沙汰しております。またピアノを始めたので調律をお願いします。」などなど休業明けにお客様からのお電話やメールに私も徐々にエンジンが掛かって来て弊社はすんなり再開する事が出来ました。その新規のお客様の中に関西のご実家からアップライトピアノを運んで使える様にして欲しいとのご依頼があった。運んでいざピアノを見るとYAMAHA U3H。長年調律を行っていないので相当に音が下がっている。フレンジーコードは、想像通り沢山切れている。88鍵分全てのフレンジコードを交換して整調・整音・調律をする事にした。十分に休息は取ったので有り余るエネルギーで仕事がはかどるはかどる。やっぱり仕事は、良い物です。何よりどんどんピアノが蘇ってくると楽しくてならない。

休業中も弊社商品倉庫でピアノの入れ替えに伴い在庫ピアノの手入れや保管ピアノの出荷と完全に休業とは行かなく「今日出来る事は、今日やる!」の意気込みでモチベーションを保った。体をいたわりながらゆったりと休みを取り入れて仕事をこなしているとミスも無く意外に早く仕上がる。今までの集中して一気に短時間で仕上げる方法とトータル的には大きな時間の差は無い事に気づいた(笑)。性格なんでしょうね、集中すると終わるまで止めたくない性格。しかしゆっくりと取り組むと作業が進む毎に片づけをしながら掃除をしながらまた作業を進めるとかえって効率が良く気分も良く何より体が楽!この歳になるまで何やってたんだろう!とちょっと凹んだが、これも休業して時間のゆとりが出来て気持ちの上で見つめ直す良いきっかけとなった。

別の新期のお客様宅では、調律した後で「消音ピアノユニット取り付けて頂けますか?」と、ありがたい注文を頂いた。このユニットの取り付けについては、本ホームページの記事の中で何度となく取り上げていますが、どうやらお客様は、ちゃんと記事をお読みになっているらしく一日掛かりの仕事になりますがと申し上げると「その様ですね宜しくお願いします。」と十分に下調べをされてからのご依頼であった。ありがたい事にこの様なご依頼で立て続けに消音ピアノユニットの取り付けの仕事が続いた。また、「連絡しようしようと思いながらついつい忙しくて先送りになってしまって(笑)。」そんなお客様が多数これを機に電話くださって何年ぶりの再会と成ったりと休業明けの仕事は、想像と相反して忙しくなった。しかし申し訳ございませんが、3月から6月の調律予定のお客様に置かれましては、ちょっと予定が遅れて混乱しております。まだまだコロナウィルス騒動は、収まっておりませんので徐々にご連絡を差し上げまして感染防止のご了解を頂けましたらお伺いさせて頂きますので、どうぞ宜しくお願い申し上げます。今回の騒動で私も色んな会議は、全てZOOMインターネット会議になった。年齢が年齢なので会議となると多少の発言をする機会もある?いやどちらかと言えば発言は多い方ですが(笑)、ネット会議となると何だか噛み合いが薄れて空気感が読めずに発言する気持ちが起きてこない!これから世の中、どんどん在宅ワークに打ち合わせや会議はネットに移行するようですが、本当にそれで良いのかな?もちろん全てがそうなる訳では無いでしょうが、世の中の仕組みは、その方向性にシフトして行くのでしょう。最近お伺いしたお客様達皆さん口を揃えて「主人が毎日家で仕事しているともう大変なんですよ!」「朝・昼・晩3食、食事作らなきゃいけないし子供が居るのは良いんだけど早く会社に行って欲しいわ(笑)!」と段々エキサイトして来て「仕事しているとか言って覗いてみるとYouTube見てたりしてるんですよ(笑)」と「まぁまぁ、たまたま休憩してたんでしょう(笑)」と言うと「ほとんど休憩なのよ(笑)!」とお互い他愛無い話や美味しい物の話で盛り上がって「今日は楽しかったわ!久しぶりに大笑いしたわ!」と言って頂いた。ふと、僕も休業中は、そう思われていたのかな?いや休業中、家に居る時はお昼の支度は、豪華に全て僕が作ったし率先して食材の買い出しは行ったしなぁ~?と考え直した(笑)!次に自粛要請があった時は、晩御飯も作らなきゃならないかな?

営業自粛の様子NO.1

2020年も6月。今年も半分が過ぎようとしている。コロナウィルス騒動で未だ世界中が混乱している中、日本は緊急事態宣言が解除された。弊社も4月9日から40日余り営業を自粛しました。営業再開は、お客様からのご要望に対応する形で徐々に再開して今では、今まで通りに無事再開しております。それに当たり、弊社もそれ相応に十分な対応をさせて頂きながらお客様との再会を喜び日々ピアノと向き合っております。今回は、休業中の様子や仕事再開の様子を2回に分けて記事にしたいと思います。

 

4月9日から弊社営業自粛が始まると仕事関係の電話やメールの問い合わせは、ピタリと止んだ。唯一、友人達からは「どうしてます?」「どうする?」「どうなるのかな?」などと先行きの見えない不安の声が寄せられた。どうなるのかな?と聞かれてもピアノ調律師に分かる訳も無く「覚悟を決めて休むんだよ!」と励ましにもならない返答に明け暮れた。幸いな事に弊社は、今年、年初からパカパカとピアノが売れてその納品作業や修理仕事、商品の入れ替えと云った業務が有ったのでかなり救われているがピアノ調律業務だけの調律師さん達は、未だ肝を冷やし続けている事だろうと心を痛める。とはいえ弊社も何時までも安泰ではないので「覚悟を決めて休むが、今日できる事は今日やる! 普段忙しくして後回しにしている作業を率先してやる!」と心を奮い立たせて日々を過ごす事にしてそれを実行した。

 

まず最初に手を付けたのが在庫グランドピアノの鍵盤と全クロスの張り替え作業。比較的新しいピアノではあるが以前の所有者が音楽大学の講師であった為に相当に弾き込んでと言うより弾き潰したピアノでオーバーホールを余儀なくされてその作業途中。響板・鉄骨・張弦と外装修理までは終えていたがそれから先が手つかずでいた。張弦をしたので古いアクションの状態で弾いては調律をするを繰り返して弦を伸ばして落ち着かせている最中でした。鍵盤のブッシングクロスを蒸気で176カ所剥がしてから白鍵を全て剥がす。この年式の新しいピアノでは、小口が中々剥がれないので七転八倒しながら老体にムチ打って一所懸命に剥がして木部をパテ埋めをする。白鍵張り替えの為の下準備をしながら、それが乾くと丁寧にパテの修正をして効率良く作業を終えたがその分疲労困憊でヘトヘトになって帰宅した。家に帰るとその様子に妻が「そんなに根詰めてやらなくても今は、自粛で時間はたっぷりあるんだからのんびりやりなさいよ!」と叱られた。

 

その翌日からは、疲れを残さない様に姿勢や休憩を積極的に取り入れて在庫ピアノの調律・整調・整音作業をやりながら修理作業を並行して進めた。広い倉庫と作業場でピアノに囲まれて時間に追われずに作業が出来る幸せを噛みしめた。緊急事態宣言で日本中いや世界中が混乱している最中に誠に不謹慎ではあるが丁寧に手を入れたピアノ達に囲まれると気持ちがマイナスにならずに救われている気がした。4月は、少し作業を早めに切り上げて夕方には、帰宅して散歩をする事を日課とした。私の住む住宅地からは、5つのハイキングコースがありそれぞれを存分に楽しんだ。今まで知ってはいたが行った事の無いコースに足を踏み入れて初めて見る景色に改めて鎌倉の良さを実感して気分爽快にて気持ちのモチベーションを保った。これが、働き盛りの若い世代であったなら不安に駆られてとても平常心では居られない事でしょう。次世代の調律師の心中を察しながらコロナウィルスの1日も早い終息を心から願った4月だった。