綺麗になって喜んでいるピアノ

ようやくグランドピアノの修理が完了しました。最終調整にかなりの時間を掛けて愛情を注いで蘇りました。レペテイションレバースプリングを全てはずしてきしみ音を取り除き動きもスムースに。ハンマーのテールは、全て加工しなおして、これにてピッタリとハンマーを銜えてくれる。演奏者がスムースに連打や音色のコントロールが出来ます。一つずつ作業を進めて度にピアノが喜んで何だかニコニコして居る様な感じすらします。グランドピアノの整調作業は、中腰作業が続くので腰が痛くなるがどんどん希望の音に近付いてくると、腰の痛みも時間の経つのもついつい忘れてしまう。ぎっくり腰の病み上がりなのに。ダンパー調整からハンマー弦合わせに同時発音など中腰作業が続く。最後に整音作業は、これが一番楽しく一番緊張する作業。慎重に作業を進めなければ今までの作業が全て水の泡となる。ハンマーをいたわりながら思い描く音に仕上げていく作業は、まさしくピアノとの対話です。機嫌を損ねないように愛情を注ぐ。思いよりはるかに煌びやかでふくよかな音を奏でてくれました。外装も中身も綺麗になってピアノが満面の笑みの様だ。持ち主のピアノ講師も蘇ったピアノに満足して頂ける事でしょう。でも、一番満足して満面の笑みなのは、僕なんだろうな!DSC_0353

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