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アベノミクス効果なの?

昨年よりアベノミクスとやたらとマスコミを通じて耳にする。円安に向かい株価も回復。オリンピックも決まり良い事尽くめの広報活動に世間も同調してか否か、なんとなく景気が良くなってきている様な感じがする。その証拠にスタインウェイのピアノが売れに売れて昨年末には、輸入元に在庫ゼロ。本年1月1日より価格改定で値上がりと本年4月の消費税8%にアップ。1000万円を超える商品が多いスタインウェイ昨年中に購入すれば7~80万円の差がでのであれば、それは買いなのでしょう。いずれにせよピアノが売れる事は、良い事で誰もが夢見るスタインウェイが売れるのは、諸手を挙げてウェルカムである。また、昨年の後半からのイベントは、大きいものからミニマムなコンサートやたらと数多く開かれた。ピアノ調律師にとってありがたい事で これもアベノミクス効果?と思えばただただ喜ばしい事であります。この写真は、昨年3月の鎌倉の光明寺の本堂でのコンサートの準備の模様です。別室よりピアノを移動して調律。本番は、ピアノ、ヴァイオリンの演奏を檀家さんをはじめお客様に聞いて頂くと云ったミニマムなコンサート。この様なお寺でコンサートは、全国的に広まっておりますが、光明寺の様な由緒ある大規模なお寺が開催すると云うのは、何ともありがたい話。毎年演目を変えて開催している。

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お寺所有のKAWAIのピアノは、長い間放置されておりピッチは、40centほど下がっており、アクション関係は、想像通りスティクだらけに整調のずれ。覚悟はしていたが、なんでも演奏者は、プロにお願いしているので、さぁこれは困った!取りあえずピッチをざっと上げてからアクション修理。なかなかこの様な本堂で自由に作業する機会もそうそう無いし、適当な作業をするとバチが当たりそうでなのでじっくりと腰を据えて作業をする。お花見コンサートなので外は、桜が満開。一般観光客も本堂までお参りに来られて、ついでに調律作業を眺めてお帰りになる、なんとも面白い。

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どうにかスティク修理を終えて、もう一度調律をざっとして、それから整調作業に入る。その後、最終調律を終えて、最終確認。やはり高音が吸い取られてピアノの音がそこらじゅうに散ってまとまりが無い。ホールじゃないので止むを得ないが、それでももう少し良い感じにと思い整音など見直しパネルの開閉を工夫してどうにか合格点。

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ピアノを弾きながら確認作業を繰り返していると、後ろに4人のギャラリーが・・・・目が合うと関西弁でいきなり「今からコンサートやりますの?」と僕は、「明日コンサートなんですよ。ピアノの演奏とヴァイオリン演奏で」と答えると「私ら今日帰るのに残念やわ~ちょっとなんか弾いて聞かせてな~」僕は「いやいや僕は、調律師なのでそんな人様に聞かせる様には弾けないんですよ」とお答えすると「散々弾いてチョロチョロしてたやないか~ずっと後ろで聞いてたんやで鎌倉観光の思い出にちょっとええやろ~」とさすが関西のおばちゃんパワーには勝てません。「じゃ~鎌倉にいらして頂いたお礼に・・・1曲だけですよ」と言って千年の恋を弾くと「なんか聞いた事ある曲やな」「何ちゅう曲?」「しんみりして良いわ~ありがとう!」「良い思い出になったわ」と散々に喋りまくって帰って行く途中に「間違えてたな・・ハハハ」と聞こえるように言って帰って行った。今年は、アベノミクス効果なのか多くのイベントが予定されている。しかし消費税が上がった後は、どうなるのだろう?

お客様宅で消音ピアノユニット取り付け

お客様からピアノを消音にしたいと相談を受けた。「前回調律に来て頂いた時にお話をしたのですが、ピアノをサイレントにして下さい。苦情が出てからじゃ遅いので取り付けお願いします。」ちょっと待って下さい。「安い物じゃありませんのでまずお伺いして詳しくご説明しますので・・・」すぐさまお伺いして商品説明から取り付けに関しての説明と金額の確認をして「奥様、安い物じゃありませんし こんな広い一軒家でとても近所迷惑にはならないでしょう?しかも、お子様は、まだ小学生だからそんな一日何時間も弾かないでしょう?勿論喜んでお付けしますが、取り付けたけどやっぱり使わないわじゃ調律に来る度に何だか申し訳ないですからね」そうお話をすると「もう2年もすると子供も中学だから弾く時間がかぎられるでしょ。どうせ付けるのならばちゃんとした物を付けておきたいんです。」ありがたいお話ですが、取り付けには休みなしで取り付けてまるまる半日かかってしまいます。ピアノは、東洋ピアノでユニットは、KORGのKHP-2000。

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消音ピアノユニットは、KORGの商品でYAMAHAは、サイレント、KAWAIがエニタイムとメーカによって名称が違いますが、目的は、どれも同じでスイッチを入れてヘッドホーンとつけて弾くとピアノ本体の音は、消えてヘッドホーンから音が出て静かに近所を気にする事無くピアノを楽しめる、またリビングにピアノが有ってピアノを弾いている時でも家族は、テレビを見れる。そういったシステムです。今回の東洋ピアノに取り付けるには、いろんなメーカーが有りますが、弊社では、数年後の保障が切れた後でも問題無くメンテナンスが出来る事を第一に考えてKORG。弊社では、日本製有名ブランドの商品だけの取り扱いをしております。

 

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このシステムは、取り付けをする技術者の技術力で大きく性能が変わります。元のピアノの調整を一から見直す必要がある。またユニット特に消音バーは、低音から高温まで慎重に前後の寸法を合わせる事が必須です。鍵盤下のセンサーの感度を88鍵同じにするには、鍵盤調整を十二分にする必要がある。ピアノに合わせてユニットを切ったり貼ったりで正確に取り付けるには、十分な時間を割いて取り掛からないと満足のいく性能は、引き出せない。よく取り付け3時間なんて話を聞きますが、僕自身この消音ユニットのたぐいは取り付け経験300台位。まだKORGもテクニクスも発売する前から取り組んでいます。これだけの経験を持つ技術者もそうそう居ない筈であるからして3時間での取り付けでは、ユニットとピアノ本体の性能をフルに引き出す事は、まず無理であろう。この類は、安かろう悪かろうであるからして消費者の皆様もどの様な取り付けをするのか注意が必要になります。また、取り付け認定資格を持っている技術者の皆さんは、キッチリと綺麗に取り付けをし調律師として恥ずかしくない技術を提供しなければなりません。取り付けが終わり取り扱いの説明をするとお客様がニッコリ笑って「実は、私が欲しかったんです。大人のピアノ教室に通い始めて練習しているのを近所の人に聞かれたくなくて・・・」と恥ずかしそうに笑って。そうだったんだ~沢山使って頂けそうだと思うと不思議と疲れが飛んで無くなる・・・いやいや本当は、代金を頂いたから?