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2022年7月の様子

今年は、早々と梅雨明けした途端に猛暑猛暑。各地の水不足が心配された途端に戻り梅雨。梅雨というか近年毎度の異常気象。各地で大雨による河川の氾濫に突風、重ねてひょう害と野菜から車など思いもよらぬ所まで被害を被った。それに加え新型オミクロンの猛威に怯えながら慎重に厳しい酷暑を過ごさなければなりません。ふと子供の頃の楽しい楽しい夏休みを思い懐かしんで随分と暮らしにくくなったものだなぁ~と年寄りめいた事を思い巡らした7月の様子を記事にしたいと思います。

 

自粛を重ねて悶々としていた演奏者たちも昨年から徐々にコンサートを再開し始めてコンサートやレコーディングの仕事依頼が徐々に増えてきた。ピアノ講師の方々は、発表会を年齢グループ制にしたり観客制限をしたりとそれぞれに工夫をしながら開催している。中には、凄いピアノ講師がいらっしゃってコロナウィルス騒動で時代が変わって今まで全く頓着なかったSNSやリモートレッスン、YouTubeなどなどを勉強されて、とうとう教室のプロモーションビデオまで製作されて大成功を収めている先生もいらっしゃいます。こういった方々は、いつも前向きで明るくキラキラ輝いている。その陰には、色々と努力があっての事なのですが、なにより何時も楽しそうにされている。この楽しいという事が最も重要であるとつくづく実感させられる。そういった方々には、色んな意味で弊社でお役に立つ事がありましたらといつも応援の体制を整えております。その前向きな先生方の中のお一人から現在使用しているグランドピアノのメンテナンスを依頼を受けた。

上写真 鍵盤のフロント バランスのクロスを全て取り外した所。

中写真 バランスピン フロントピンを綺麗に磨き上げ。

下写真 シャンクローラーの取り外し

定期的に調律・保守点検をやっているものの購入して45年経つとありとあらゆる所が老朽化する。今回は、毎年開催するピアノ発表会で使うピアノがとっても弾きやすいと生徒達が口をそろえて言うので買い替え・修理どうしたものかと思って相談された。その発表会のピアノというのが私の友人宅ホールのShigeruKawai SK-5で私が精魂込めて管理しているピアノ。少しでもあのピアノに近づけたらと思って・・と言われた。鍵盤のフロント・バランスのブッシングクロスは擦り減っていてバランスホールもガタが生じている。シャンクローラーも調律の度に雑音を消す作業などお客様宅でやれる事はやり続けていましたが今回交換する事にした。通常は、ハンマー交換時にシャンクアセンブリーで交換する事になりますがハンマー交換となれば金額も張るし同時に弦交換もしたいとなると、結局全交換オーバーホールになってしまう。今回は、安価で予算内で最善の効果を求めてついでにシャンクローラーも交換をすることにした。これらの作業は、ただただ根気が必要で湿度が高く暑い日には、エアコンの効いた涼しい作業部屋で黙々と作業を続けるのは案外楽しい。楽しいというのは、綺麗に順調に作業が進んでいる事を示すが思い通りに進まないアクシデントもこの歳になると存分に楽しめる余裕というか年の功というかそれぞれを存分に楽しめている。レッスンがあるので出来るだけ早くに仕上がるように作業に没頭奮闘した。幸いな事に梅雨空にアクション引き取りの日もお届けの日もどちらも偶然雨に降られずに済んだ。ただ、この作業をするとお届けした時に2~3時間は、現場での調整がある。これがまた作業が進む度にどんどんピアノが蘇って行くので作業が楽しくてならない。アクションは、お預かりした時にしか出来ない作業は全てやり終えて準備をして最終的にお客様宅で仕上がったら先生に弾いて貰う。すると皆さん、ピアノを触った瞬間に「はっ!」とした顔になってにっこりと満足した顔になる。そして「弾きやすくなって綺麗な音になりました(笑)!」と言って喜んで頂ける。きっとそんな時は、僕も少しは輝いているのかなぁ~なんてちょっとうぬぼれてしまう(笑)。

2年間開催を見送っていた鎌倉プチロックフェスティバルの主催者から電話が「ご無沙汰しております!いよいよ今年10月23日に開催が決まりました。」「それは、おめでとうございます。コロナで2年ですか?出来ませんでしたものねぇ~ようやくですね(笑)!」「一応開催にこぎつけたという所で(笑)慎重に様子を見ながらですけど。」と世間の動向に翻弄される主催者の苦悩が垣間見れた。「ところで今まで使わさせて頂いてたお宅のピアノが使えなくなってしまって別のピアノを用意したんですが保管場所に困っているんですよ!湿気の多いガレージじゃまずいですよね~?」と言うので「弊社の倉庫に置いあげますよ。そうだと安心だし他所のお宅で前もって何時間もかけて調律・調整しなくても夜中にでも調整が出来るから手間が省けて良いかもよ!協力しますよ。」と言って先日ピアノを引き取った。大方、要らなくなったピアノを差し上げると言うと何かしら問題があって苦労させられる事が殆どですが今回は、今まで使っていたピアノより大きく年式の新しい立派なピアノだった。もちろん調律とかは長年されていないので音やタッチは酷いがちゃんと調整すればいい音奏でてくれます。鎌倉の海浜公園にアコースティックだけのロックフェスティバル。どうか天気に恵まれて大盛況であります様に!今からお祈りしちゃう!鎌倉プチロックフェスティバル – kprfes ページ!鎌倉プチロックフェスティバルのホームページの中から過去の様子がYouTubeでアップされています。主催者様のご厚意で早朝会場で調律している私の映像が冒頭一瞬アップで映ります。探してみてね(笑)!

心霊現象のピアノ

楽しい楽しいゴールデンウイークも関東地方は、大方天気に恵まれ暑い気持ちの良い連休だった。毎朝データー放送で道路交通事情を見ると真っ赤に表示された高速道路。特にアクアラインを先頭に湾岸高速道路の渋滞は、早朝6時位でも真っ赤に染まっている。千葉方面へお出掛けされる人の多さに驚かされる。アクアライン、東京湾を横断するあの長い海底トンネルがたったの800円。それはドライブに出掛けたくなるのも理解できる。さて今回は、今年の4月からゴールデンウィークにかけての出来事を書き記したいと思います。

今年もアップライトピアノの修理鍵盤ならし・あがきと腰が痛くなる。携帯で写真を撮り貯めていると1年前2年前3年前などと以前の写真が掲載されて否が応でも見る事が出来る。私の場合、元々携帯の写真のほとんどがピアノの写真で皆さんが見るとどれも代り映えしないものばかりですが実は結構違っていてレアなものからどうでもいい物までよりどりみどり。数年前は、こんなピアノ触っていたんだ!なんて年を取って記憶力が衰えてくる所に便利グッズが重宝している。思えば、3年前のコロナ過で休業を余儀なくされコンサートなどのイベントがすべて中止になったり今まで経験した事の無い事態に戸惑い何より気楽に人と会えなくなってしまった事が何よりつまらない。私が書き記すこの記事も以前は、仕事の先で大失敗した事や面白い事に出くわした事を記事にしてネタに困る事なんて無かったのに、最近は、修理仕事の記事が多くなった。詰まる所、皆さんにお伝えしたい面白い事に出くわさなくなっている訳です。今年も去年も一昨年も以前のゴールデンウィークの写真は修理作業の写真になっている。修理仕事は、とっても楽しいので問題は何も無いのですが、もう3年ともなると友人達とのくだらない会話がとにかく恋しい。ただ、あのくだらない会話の中に多くの情報が含まれていた事に気付くと改めて目を見て話す対面のコミュニケーションの重要性を実感する。もうそろそろ、あのくだらない時間を過ごせる事を心から願っている。

2021年は、ShigeruKawaiの出荷調整2020年は、YAMAHA C5鍵盤張り替えなど
2019年アップライトピアノのアクション修理
2018年は、スタンウェイグランドの修理

先日、若くて綺麗なJAZZピアニストから電話があった。「もしもし。○○です。アップライトピアノの消音装置なんですがちょっと調子が悪いんですよ。DAWに繋いで入力した時にグリッサンドが上手く入力できないんですよ・・・。」私は「じゃ~お伺いして見てみましょうね!」と言って都合を合わせてお伺いした。このピアニストは、スタンウェイのグランドピアノを所有しているのですがアップライトピアノに取り付けた消音ピアノユニットを利用してDAW(音楽製作コンピューターソフト)に入力する為に使用しています。アップライトピアノの方は、ここ数年調律をやって無くて常時消音ユニットで使用をしているのでまぁ~ピアノの機械の調整が狂ったんだろうと予測出来ていた。ピアノを触ると案の定、過度の使用と温度湿度の影響で整調が大きく狂っていた。私は、ささっと全鍵の整調を消音ユニット用に再調整して鍵盤下に取り付けたセンサー位置も再調整をして全てを見直して作業を終えた。ピアニストに確認してもらってピアノを前に雑談をしていると「ピン!」と音がした。「あれっ!なんか音しましたね~」と言うと「そうなんです弾いて無いのに音がする時があるんですよね~(笑)!」と「え~そんな事あるのかなぁ~(笑)!心霊現象じゃん~(笑)」と言って二人で大笑いしているとまた「ピン」と音がした。「あれ~ファの音だね~!おいおい心霊現象?(笑)!」音は、NO57のFの音でした。私は、スイッチを入れたり消したりしてピアノを弾いてみると演奏の途中でもまるでミスタッチをした様にファの音が時折鳴る。「いや~ビックリですね!これは、私も初めての経験なので問い合わせてこんな事例が有るのか、またどこが悪いのか聞いてみますからそれから対処をします。まだ取り付けして5年位ですからちゃんと修理しましょう。」と言って家を後にした。車に乗って直ぐにメーカーのサービスに電話をした。これこれしかじかで「弾いて無いのにポンと音がするんですが、こんな事例なんてあります?」と聞くと「あります。」「あるの?」「はい!あります。」「もう心霊現象かなって思う身の毛もよだつ現象なんだよ(笑)!」冷静な声で「はい、鍵盤下のセンサーの故障でその様な現象が報告されています。」「じゃ~センサーを送れば修理できるんですね!」「はい!出来ます。ただ、今は半導体不足の影響で修理は、3か月見て頂いております。また、故障原因がセンサーなのか音源BOXなのかは、作業して見ないと分かりません。」「3か月?それまた随分時間が掛かるじゃない?」と言うと「大変申し訳ございません。現在修理は3か月位見て頂いております。」「もうちょっと短くならないの?3か月消音使えないんじゃお客様に迷惑が掛かっちゃうよ!じゃ~新品のセンサーを送ってよ!」というと「半導体不足で新品のセンサーが1台も無いんです。」「じゃ~センサーと音源BOXの両方を送りますから出来るだけ早めに他所のを後回しにしてうちのを先に修理してください(笑)。どうぞよろしくお願いします。」と言って電話を切った。直ぐにピアニストに電話をして3か月の修理期間の話をして後日ユニットを引き取りに行きその日の内に宅配業者に持ち込んだ。送料2.420円だった。箱が大きいといえども結構高い。コロナ過の影響で未だに収まらない半導体不足。以前の記事にも書き込んだが楽器業界にも深刻な品薄状態が続いている。ロシア侵攻などの影響や米国利上げの煽りを食って急激な円安で物価の高騰にエネルギー問題で原油高も止まらずにガソリンは、どんどん高くなっている。3か月後?のユニット返送の時に宅配料金上がってるのかなぁ~とか思って金額をここに書き記して置こうと思った次第です。そしてロシアのウクライナ侵攻の報道でウクライナの首都キエフがいつの間にかキーウと報道されている。キエフじゃだめなの?昔からキエフと教えられてあのムソルグスキーの展覧会の絵では、最後の壮大なクライマックスが「キエフの大門」。これからは、「キーウの大門」になっちゃうのかな?これはちょっと一大事だなぁ~いつからキーウになったんだろう?放送業界で取り決めたのかなぁ~なんてまたまた下らない事を考えたり。まぁ~なるようにしかならないのが世の常ですが、何より一番に願うことが戦争を早く終えて欲しい。良く分かりもしない私が思うのだからきっと世界中の人達も同じ思いでしょう。安心して笑顔で過ごせるそんな日がただただ待ち遠しい。

 

 

 

年度末の急ぎ働き!

2022年も早3月。毎年この時期は、会社関係の税金を納め巨額の消費税を納め一気に懐が寒々として意気消沈していると今度は年度末で無理難題が押し寄せて何かと慌ただしく時が過ぎて行くちょっと憂鬱な時期。「発注するのがついつい遅くなりました。よろしくお願いします。」と言って色んな関係各所から仕事の依頼が寄せられるが全て3月末までに会計処理をしたいと言われる。ちゃんとした所は、昨年11月あたりから依頼の打診があって既に予定を決めてあるので問題ないのですがこの「発注するのがついつい遅くなりました!」については毎年ほとほと困り果てる。といってもせっかくの依頼ですから無下に断ることも出来ずにスケジュールの合間を縫って無理やり仕事を詰め込むという何だか急ぎ働きの様な事態が繰り返される。特に今年は、この急ぎ働きの数が尋常じゃなくて、これもコロナ・オミクロンの影響だろうと勝手に決めつけて日々の仕事に追われてホームページのアップもままならなかった理由をここにご報告申し上げて心よりお詫び申し上げる次第でございます。

さて、北京オリンピックも日本人選手の活躍もあって大層に盛り上がった。色々と物議を醸した部分も大いにあった気がするが、真剣勝負の世界戦は、まさに見ているものに感動を与える。次は、パラリンピックと思っている最中にロシアのウクライナ侵攻のニュースが飛び込んだ。昨日は、ロシア軍が原発を攻撃占拠したと報じられ正に驚愕した。私の様な町場のピアノ屋さんがさもさも判ったような気になって書き記す気など毛頭ございませんがこの数年のコロナ騒動で人々の暮らしが大きく変わってしまって不自由を強いられて皆さん沸々とされている中に今度は、戦争と見通しのつかない暗いニュースが続くのにうんざりさせられます。どうか一日も早くこの紛争が一件落着して普通に笑顔で暮らせる日が来ます様に心より願うばかりです。さて本題に入り、今取り組んでいる急ぎ働きです。

 

数年前にあるコンサートの調律で知り合って調律にお伺いするようになったバレエピアニスト宅のピアノの修理です。以前に地方の業者さんにてオーバーホールをしたピアノで、外装などはそのままですが弦・ピン・ハンマー交換の修理がされております。当然かなりの日数と費用を掛けた修理ですが、ちょっと問題があったらしく、その業者さんとトラブルになりその後、何人かの調律師さんにお願いして回って回ってここ数年私がお伺いしております。他所の仕事にケチをつける様な事はしたくないのですが、ちょっと問題があったらしいというのがちょっとじゃなくて「おいおい、これは余りに無責任でしょう!」という大きな問題でした。その問題とは、ピアノを演奏しているとカチカチと音がする事です。色んなケースがありますが今回のケースは、ハンマー交換の時にハンマーシャンクの寸法が合わずに短いままにしてしまって膠切れというか接着不良でカチカチとあちらこちらで音が鳴るようになっている事です。ピアノ調律師さんやピアノ関係の方々は、掲載の写真で理解出来ると思いますが初めて見る方にはちょっと専門的すぎるかもしれません。ただこの様な修理の場合、仮に寸法が合わなかったらもう一度最初からやり直すしかないのにどうしちゃったんだろう???まぁ~色んな事情があるとしても当の本人は、この無責任な作業に後ろめたい気持ちでいっぱいだろうに。今回は、その他所の人がやった修理の尻ぬぐいを大至急で私が昨日から着手しております。色々とアクションを見ていると色んな所が気になってしまってお客様宅では、手を入れにくい作業は、すべてやってあげたくなって結局やる事になるでしょう(笑)。特に鍵盤は、やたらと汚くてこれもついでに研磨して綺麗にしておこうなんて、あれやこれやと作業が増えてしまう。もう問題が起きないように気持ちよく弾いて頂ける様に出来ることは全部やって早急にお届けする急ぎ働きです。といってもお届けしたらその場で数時間重要な最終の調整作業があるのですがこれは、念入りに作業を進めれば進める程どんどん音が良くなるのでとっても楽しい楽しみな時間。詰まる所、レッスンがあるので直ぐに作業を始めて早く仕上げるといった普段と何ら変わらない普通の仕事でこれのどこが急ぎ働きなんだ?と言われそうですが直ぐに着手して直ぐに仕上げてお届けする全てが急がされる仕事。これってよくよく考えると特別料金の仕事だったなぁ~!この記事書きながら今、気が付いちゃった(笑)。

共働きのお客様で日中はお留守でご自宅には、おばあちゃんがいらっしゃるお客様から「鍵盤が下がったままの所があるのと弾いても音が出ない所が数か所あるんです。」と電話があった。毎年秋に調律にお伺いしているので湿気?床暖?でも床暖を使うにしても日中は居ないしそうそう長い時間じゃないだろうに???ちょっと不思議に思った。ピアノは、外国製の有名じゃ無いピアノでそのピアノは、鍵盤の材質がウィークポイントでその事を知っていれば何ら問題の無い良い音のするピアノです。今回は、きっと寒かったし雪も積もったし暖房の影響かな?と思いながら直ぐにお伺いしてピアノを見てみると想像した通り鍵盤の木部が原因の故障でした。念の為に88鍵全てのバランスホールの調整を施して問題は簡単に解決した。作業をしながらふと気付いた事が「あれ!床があったかい。」私は、おばあちゃんに「床暖のスイッチは、いつも入れてるんですか?」と尋ねると「はい!内緒なんですけど、私は亀を飼っていて昼間は、このリビングで飼ってるんで寒いといけないので床暖入れて温めているんです。皆が帰ってくる前には、スイッチを切って私の部屋に移動するんです(笑)!」「日中は朝からずっと床暖入れているんでか(笑)!」謎が解けましたお客様は、床暖は寒い日の夜の短い時間だけと仰っていたがおばあちゃんが飼っている亀の為に内緒で日中もずっと床暖を使っていたと言う事でした(笑)。ピアノは、多湿は厳禁とされていますが実は、過乾燥や湿度変化が大きいと致命的なトラブルに見舞われます。現代の住宅事情で床暖や全館空調によるピアノの管理の難しさに我々も頭を悩ませます。まぁ~ピアノは、我々がどうにか管理するにしても、おばあちゃんの大切な亀の健康状態に関係する事なのでお客様(娘さん)には内緒にする事にしました(笑)!しかし亀ってキャベツ食べるんだ!初めて知りました(笑)。