新年あけましておめでとうございます。

皆様、あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。昨年12月は、来る日も来る日も会議に忘年会にクリスマス例会にコンサート、発表会と連日大忙しで未だ記憶がチグハグな中、新年は新年会の連続で昨年末に会った人達にまたまたお会いする予定が沢山入って、これからまたまた記憶がチグハグになるのかなぁ~なんて心配しながら今年も精力的に頑張ってまいります。昨年は昨年で12月最後の大仕事が12月26日に開いたわが社のピアノ発表会でした。今回は、その様子と今月末に鎌倉で開かれるコンサートの事について書き記したいと思います。

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常日頃からピアノの先生方が「発表会を開きたいんだけど会場が当たらないのよ~」と先生方は大層に困っている様です。ピアノの発表会は、大方半年前に会場の申し込みをして抽選で当たればラッキーてな感じです。多くの先生方は、友人知人・生徒のお母さま方に抽選の申し込みをして貰って一人の先生が何口も申し込みをして当選確率を高めるなど苦労しているようです。横浜市の管理しているホールでは、既定の手続きの後カードを発行してもらいパソコンで申し込みをした後に自動?で抽選てな方法になりました。我社では、抽選をしないで済む所に空きがあったので何ら苦労無く会場が抑えられました。

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朝9時に会場に到着すると会場のスタッフが反響板の設置とピアノの搬入など意外に時間が掛かり調律を始めるのが9時30分位になった。会場の温度も低いしピアノも冷えている。何より2か月間調律がされていないのでピッチが440Hzを少し下回っている。11時から先生方のリハーサルが始まるのでステージライトを本番用に点けて貰って温まるのを待ってA442Hzの作業を開始した。子供の発表会だからこそきっちりと調律をして気持ちよく弾いて貰いたいしご家族の方にも良い音を聞かせてあげたいと思うのは、主催者として当たり前の事でしょう。と言うのも私自身の発表会の思い出は、SP盤のレコードです。当時は、カセットレコーダーも無い時代ですから発表会は、世界に一枚の自分だけのレコードに録音されていたのです。合計10枚もの思い出のレコードが手元にあります。どれを聞いてもちゃんと調律されたピアノで綺麗な音を奏でています。年々上達して曲も難しい有名な曲になって演奏している光景が今でも克明に思い出されます。その中で小学校2年生の時の発表会のレコードは、一番盛り上がる目立つ所で大きく音を外している。外した瞬間に気持ちが凹んで頭の中が真っ白になってどうにかこうにか弾き終えて、ろくにお辞儀もせずにステージから逃げ帰った事が昨日の事の様に蘇ります。何故がそのレコードを一番聞いて懐かしんでいるんです。50年も前のレコードから何とも懐かしいほろ苦い良き思い出が・・・不思議で面白いものです。年をとったんだな!

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発表会では小さなお子さんは、お母さんと連弾したりソロで弾いたりとそれなりに出番の事を考えて少しでも長くステージの上に立っていられる様に工夫したプログラムにしましたが、どのお母さん方も完璧に弾いておられた様子にビックリさせられました。お母さんが子供の足を引っ張ってはいけないときっと沢山練習したんでしょうね~。母の強さが見て取れました。音感の良い子、リズム感の良い子、音の粒立ちの良い子、音楽的なセンスを持っている子などなど様々な個性に会場のお客様達も喜んで頂けたと思います。昔と違って今はビデオ撮影ですからその様子から演奏まで克明に記録されます。皆さんが大人になって良き思い出のビデオを見返しても大丈夫です。バッチリと何度も調律しましたので!

津山コンサート(表)3

津山コンサート(裏)2

新年も早々に色んなイベントの仕事が入っていますが1月30日(土)に鎌倉のきらら鎌倉ホールで津山知子のピアノの世界コンサート。津山知子(ピアノ)会田桃子(ヴァイオリン)が開かれます。以前の記事で「BOSTONピアノでコンサート」という記事を書きましたが、そのピアニストさんです。「音色の品格と清潔感、情感あふれる演奏」を直にさらに感じて頂ける様にバッチリと調律しますので皆さん足をお運び頂けると嬉しいです。ただ、このピアニストさんピアノに対する要求が厳しいからなぁ~お正月に太った分、今から緊張して痩せちゃうかな(笑)!

 

 

 

ピアノ調律を通じて新たに始めた事。

今年の秋は、猛烈な演奏会ラッシュであまりの忙しさに前回のアップから随分間が空いてしまいました。お客様から前回の記事は、専門用語が多すぎて分からなかったとご指摘を受けてちょっと説明不足を反省しております。今回は、ピアノ調律の仕事をしていて今年新たに始めた活動について書き記したいと思います。

東本郷花壇②

 

今年新たに開始した活動は、二つあります。一つは、養護学校に花苗の寄付をする。我社がピアノを搬入して調律をしている神奈川県立養護学校が横浜市より公園の一角を借りて花壇に植栽をしている事を聞きつけた。詳しく話を聞いた所、PTA予算で花苗を買って高校三年生の生徒が年3回授業の一環として作業をしているとの事でした。生徒達が一所懸命植えた苗が綺麗に花咲くなんてちょっと夢があるなぁ~なんて想像して、そして市民が利用する公園がいつでも綺麗なお花が咲いているなんてまたまた想像して、公益性もあってなにかお手伝いしたいなぁ~なんて思ってしまいました。うまい具合に植木の卸業を営む仲間が居るので話も早い。そんな仲間が居るから色々想像しちゃったんだろうけれど、早速年3回の花苗の寄付活動を今年に2月より始める事が出来た。

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そして、もう一つは、老人ホームや介護施設でのコンサートの開催。これは、ピアニストのお弟子さんが経営する老人ホームの調律依頼が事の始まりでした。せっかく調律したんだから皆さんに喜んで頂ける様にコンサートを開きませんかと申し出ると二つ返事で「お願いします、入居者の皆さんも喜びます。」とすぐに話が決まりました。第一回目は、リハビリテーションセンターでコンサート。演奏者は、東京芸術大学の学生3人に依頼して、ご年配の方々の喜ぶ様なプログラムを用意して貰う事に。前日には、施設利用者から寄贈して頂いた長い事ほったらかしにしていたアップライトピアノの調律に行く。芸大生が弾くのに耐えられるレベルにしなければなりませんが翌日に開かれるコンサートを思うと不思議と大変さも無くピアノ調律自体存分に楽しんだ。

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本番では、ご年配の方々が良く知っている曲を中心にプログラムされ涙する場面もあり大成功でした。最後に「赤とんぼ」を皆さんが歌って頂いて音楽の持つ力を改めて実感させられた一日となりました。

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第二回目は、立派なグランドピアノがあるホーム。前回と大方同じ演目にピアノ独奏も曲数を増やしてのミニコンサート。ここでは、前回より数段質の高い演奏と感動を与えられました。伴奏は、ピアノ一台。今回は、グランドピアノ。当たり前の事ですが本番前にちゃんとピアノ調律がされているという事が如何に重要であるかという事です。今回はグランドピアノ、音が豊かである事で歌い手も弾きても気持ち良く演奏出来て会場の隅々まで質の高い演奏が響き渡りお客様の心を鷲掴み。結果、「ブラボー」と大喝采で幕を閉じた。思えば綺麗なお嬢さんが綺麗なドレスを着て若い男の子が正装をして知っている曲を目の前で歌うんだから、もうそれだけでも御高齢者の皆様に喜んで頂けたでしょう。

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先日、知り合いがコンサートを開いたと動画を送ってきた。綺麗なドレスを着た若いピアニストが古典の大曲を演奏するのだが最初の単音からピアノの音が狂っている。動画を聞いていると全体に音が緩んでいて高音部は、キンキンカンカンしている。一番耳につくその単音にくるとピアニストも分かっているらしく段々控えめに弾くようになってしまって残念な演奏になってしまった。すぐに知り合いに電話して「調律しなかったの?」と聞くと「会場で4日前のコンサートで調律が入りますね。と言われたので予算の関係もあって調律は、カットしちゃった。そういえばピアニストもピアノがあんまり良くないと言っていたわ!」その場所は、立派なスタインウェイが入っている所、「それは、ピアノが悪いんじゃなくて音が狂っていたと言っているんだよ」と言うと「え~それって私の責任なのかしら~(笑)!」とあっけらかん。ピアノ調律は、一年に一回と言うのは、一般家庭の場合でコンサートホールでは、演奏会毎にやらなければなりません。この冬場は、暖房とステージ照明の温度で音が下がってしまう。何より音程が狂っているとどんなに素晴らしい演奏家でも気持ち悪くてモチベーションが下がり良い演奏なんて出来ない。音が合っていると言う事は、肝心金目で当たり前の事だから。などなど笑いを交えて伝えると「知らなかったわ~。じゃ~今度からコンサート開く時は、梅根さんにタダで調律やってもらえば良いんだ。問題解決~(笑)!」おいおいその解決は、駄目でしょう!

Kamakura piano artistry corporation | Tel : 0467-47-1502

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